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成長にあわせた飼いかた

■■犬は1歳6ヶ月でもう成犬

犬は人の約4倍の速さで年をとっていきます。このあいだまで、小さくてかわいい子犬だったと思ったら、そんな時期はあっという間に過ぎてしまって、いつの間にか顔つきも体つきもどんどん成犬になっていきます。

では、犬は何歳で「大人」の仲間入りをするのでしょうか。人の成人は20歳ですが、この年齢を犬にたとえると1歳6ヶ月頃ではないかといわれています。つまり、たった1年半で人にとって20年分の成長をすることになります。そして2歳から先は、1年で4歳ずつ年をとると考えます。

「人は20年かけて大人になっていきますが、犬は1年半で一気に成犬になります。まさに子犬にとっては毎日が勉強なのです。子供の頃の過ごしかたが人の性格形成に大きく影響するように、子犬の頃の過ごしかたが犬の将来にも大きく影響を与えるのです」

1日1日が速く過ぎていく犬のためにも、犬と過ごす毎日を大切にしましょう。

・犬の年齢を人にたとえると

犬の年齢を人にたとえる

■■生後2ヶ月までは家族と一緒に

犬は生まれたときから、すぐにたくさんのことを学びはじめます。母犬の存在を確認して、兄弟とミルクの取り合いをしながら、スクスクと育ちます。

「かわいい子犬のうちに売りたいからと、生後1~1ヵ月半程度で母犬から離してしまうペットショップもあります。でも、子犬は生後2~3ヶ月までのあいだに母犬や兄弟と一緒に過ごすことで社会性を学ぶのです。

生後2ヶ月になっていないのに売られている子犬は、社会性を学べていないことがありますので注意してください」

離乳のはじまる頃には、ウンチも自分でできるようになって、活発に動くようになります。兄弟でじゃれあったり、母犬に叱られることで、社会の仕組みの基礎や協調性を学んでいきます。

■■生後3~14週目で人の社会を経験させる

人の世界がどんなものかということを、犬に学習させることを「社会化」といいます。人の世界を正しく知ってもらうためには、人の世界をたくさん経験してもらう必要があります。

具体的には「ほかの犬と遊ぶ」「飼い主以外の人に会う」「電車やクルマに乗る」「ハウス以外の環境や場所に慣れさせる」などの体験をさせます。その結果、社会性のある経験豊かな犬に育ちます。社会化は、生後3~14週目が一般的には適齢期とされています。

「この時期の経験はとても重要です。人と快適に生活できる犬になれるかどうか、犬の大切な将来を大きく左右するといっても大げさではありません。

『かわいい子には旅をさせろ』の精神で、子犬に接するように心がけましょう」

この時期は非常に感受性の強い時期です。突然の大きな音などに驚いて、一度恐怖を感じてしまうと、そのことが一生のトラウマになってしまいます。体験が大切だからといって無理をさせないように、気をつけましょう。

■■適齢期には多くの犬に会わせる

社会化適齢期はほかの犬との協調性を身につけさせるにも重要な時期です。子犬はほかの犬とふれあうことで、遊びかたや接しかたを学んでいきます。この期間にどれだけ多くの犬とふれあったかで、将来の犬同士のコミュニケーション能力に差がついてきます。

ワクチン接種が終わって、散歩に出られるようになれば、ほかの犬と接する機会も増えます。さまざまな性格の犬がいますので、どんな犬ともはじめから仲よくできる犬もいれば、物怖じをする犬もいます。

「ほかの犬を怖がってしまう場合は無理をしないで、はじめは飼い主が抱っこをして落ち着かせながら、ほかの犬に近づいてみましょう。ゆっくり時間をかけて恐怖心を解消してあげることが大切です」

■■おとなしい犬から慣れさせよう

犬の中には、ほかの犬を見るとすぐに吠える攻撃的な性格の犬もいます。適齢期の子犬にとっては、はじめにそんな犬と出会うと、トラウマになってしまうこともあります。ほかの犬が苦手な犬などは、余計にほかの犬が苦手になってしまいます。

「そうならないためにも、ほかの犬に慣れさせたい場合には、はじめは比較的おとなしくて愛想のよい犬に協力してもらいましょう。

愛想のよい犬と同じ空間にいても落ち着いていられるようになれば、ほかの犬と一緒にいることで受けていたストレスも軽くなっている証拠です。やがてほかの犬とも遊べるようになっていきます」

犬の学習能力をプラスの方向に導いてあげられるように、飼い主が工夫をしましょう。

■■社会化は継続が大切

適齢期にたくさんのことを体験しても、その後の生活でその経験が途切れてしまうと、せっかく覚えたこともだんだん忘れてしまいます。たとえ適齢期が終わったとしても、社会化のためのトレーニングはずっと続けるようにしましょう。

「適齢期にさまざまなことを経験させられなかったとしても、あきらめることはありません。適齢期が終わった後でも、1つずつゆっくりと根気よく教えてあげましょう。犬はきっとその努力に応えてくれるはずです」

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