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犬も年をとる

■■犬の生涯は人の4倍のスピード

1歳6ヶ月で、犬は成犬になります。人なら20歳です。そこからは人の4倍の速さで年をとっていきます。

人の赤ちゃんと同時期に生まれた子犬を飼ったとします。赤ちゃんがまだよちよち歩きをしている1歳6ヶ月で、子犬から人なら20歳の成犬に成長しています。

子供が幼稚園になる5歳の頃には、犬は人なら36歳。子供はやんちゃ盛りで犬と一緒に遊ぶのが楽しい時期ですが、犬はもう落ち着きはじめます。

子供が小学生になって10歳を迎える頃には、犬は人なら56歳です。だんだん老化現象もあらわれてくる年齢になります。

そして、人が思春期を迎える中学生になる頃には、犬の寿命には終わりが近づいてくるのです。

「大型犬と小型犬では、大型犬のほうが老化の影響が先にあらわれて、寿命も短いことが多いようです。一般的には『大型犬のほうが小型犬より年をとるスピードが速いのではないか』といわれています」

■■犬の老化とその症状

犬を飼えば、ほとんどの場合、飼い主よりも寿命の短い犬の死を見届けることになります。

犬も老化が進めば、人と同じように脳神経細胞の障害によって、知性・感性・身体をコントロールする自律神経の機能が低下して、ボケの症状が出てきます。

そのほかにも、白内障や緑内障によって目が見えにくくなったり、腰や関節を痛めて動きが鈍くなったり、おしっこを漏らしたりするようになります。さまざまな症状が重くなれば、当然のことですが、介護も必要になります。毎夜の徘徊や鳴き声に悩まされることになるかもしれません。

「このような話を聞くと、その事実の過酷さに、犬を飼うということについて重い気分になる人もいるかもしれません。

しかし、犬を飼うには、『犬も老いる』という自然現象をしっかりと受け止めて、その上で気持ちが揺るがないように覚悟をする必要があります。

人は犬と同じ時間を過ごすことはできますが、同じ一生を過ごすことはできないのです」

・犬の主な老化の症状

ボケ
・夜鳴きをする
・トイレの場所を間違える
白内障
・目が白くにごる
・ものにぶつかる
腰痛・関節痛
・歩きたがらない
・からだにさわっただけで悲鳴をあげる
尿漏れ
・おしっこを漏らす
・おねしょをする
そのほかの症状
・聴覚がおとろえて耳が聞こえにくくなる
・糖尿病になる
※人と同じようなさまざまな老化症状があらわれる
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■■犬の介護について

老犬の介護は、スケールが小さくなっただけで、人の介護と基本的には同じだと考えてください。最近では犬用のおむつや床ずれ防止用マットなど、人の介護用品と同じ機能を持つものも発売されています。

散歩も無理のない範囲で連れて行くようにしましょう。逆にあまり動かないでいるのも犬のからだにはよくありません。散歩の途中で犬が痛がるようなら、帰りは抱きかかえて帰ってきましょう。

夏の暑さや冬の寒さに対する温度調整も、成犬のときよりもこまめに毛布を入れ替えるなどして、気をつけましょう。

「老犬は寝ていることが多くなるので、成犬の頃のように遊んであげることができません。それでも、こまめにさすってあげるなどして寂しがらないようにすることで、コミュニケーションをとりましょう」

■■かぎられた時間を大切に

時間があわただしく過ぎていくことを「ドッグイヤー」といいます。これは、犬の年をとるスピードの速さが由来となっています。

「犬が速く年をとるということは、その死による別れも速くやって来ることになります。

それは悲しいことですが、私がこれまでに出会ってきたすばらしい飼い主のみなさんは、そのかぎられた時間に精一杯の愛情で犬と過ごしていました。それこそが有意義なことではないでしょうか」

犬自身は自分の生涯が、かぎられた時間でしかないとは思っていないはずです。飼い主も愛犬と過ごせる時間が永遠に続くとは考えていないでしょう。

ならば、人と犬にできることは、できるだけ一緒に仲よく過ごすことしかありません。

人より寿命の短い犬だからこそ、一緒にいることのできる時間を大切にして、いまを生きることが、お互いにとって最大の喜びになるはずです。

人もそうですが、人生の中で一番若いときは、まさにいまこのときなのです。

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