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人と犬が住みやすい家

■■犬はテリトリーを守ろうとする

犬との信頼関係をつくるには、住む場所や環境のこともしっかり考える必要があります。人の住まいの中に犬が生活するスペースを上手につくって、人にとっても犬にとっても暮らしやすい空間を目指しましょう。

多くの野生動物がそうであるように、犬も本能的にテリトリーの意識を持っています。家の範囲を認識するようになると、その空間に部外者や初対面の人が近づいてくれば警戒をするようになります。

「犬は飼い主のもとにやって来たときから、自分が何者で誰にしたがえばよいのかを判断して、自分の立場や守るべきテリトリーを認識するようになります。

テリトリーが決まると、ボスである飼い主や家族以外の人がテリトリーに近づいてくると、吠えたり、威嚇をしてそのテリトリーを守ろうとします」

■■安心できる空間が信頼関係をつくる

室内で飼う場合でも、屋外で飼う場合でも、犬にとって理想的な環境をつくるためには、まず犬のいるべき場所や定位置のスペースを用意してあげましょう。

子犬のあいだは室内で飼うことになりますが、サークルの中に、専用のベッドまたはハウス、そしてトイレがあれば十分です。サークルの中に入ったときには、頭やからだをさすってほめてあげましょう。居心地のよくて安心できる自分の家が与えられれば、犬はその空間が大好きになるはずです。

「安全で安心できる場所を提供してくれる飼い主によって、家というテリトリーが守られていることを犬が理解すれば、犬は飼い主を信頼します。飼い主への絶対的な信頼が人と犬の心をつなげて、よい関係をつくりだすのです」

■■放し飼いでも居場所が大事

「サークルの中では犬が窮屈でかわいそうだ」「犬も自由でいたいはず」と考える人もいるかもしれません。しかし、これは犬にとって幸せなことではありません。

「犬が自分の居場所を持っていないと、いつでも野宿をしているようなもので、『いつ、何かに襲われるかもしれない』という不安や寂しさで、心が安らぐことができません。

サークルを置く、置かないは、飼い主のライフスタイルにあわせればよいのですが、犬との信頼関係を築きたいと考えているなら、犬が安心できる居場所を与えてあげましょう」

● 犬にはハウスが必要か?

犬は祖先であるオオカミだった頃から、斜面に横穴を掘って寝床をつくって生活をしていました。その穴で眠り、繁殖し、外敵から身を守っていたのです。いまでも犬は、寝るときにクッションの上やカーペットでも穴を掘るような仕草をして、丸くなって眠ります。

「犬にとって、横穴のように上面、側面、背面が囲われている場所は、警戒心や防衛本能がやわらいで、安心することができるのです。

安全面を考えても、室内で飼う場合にハウスがあれば、ものが転落するなどの事故から犬を守ることができます。緊急のときにそのまま持ち運べる輸送用クレートを利用するのがおすすめです。

ただし、狭い空間を好む犬には、必要以上に広かったり、立派なハウスは必要はありません」

室内にハウスを置く場合、普段から目の届くリビングなどに置くようにしましょう。窓の近くなどの外気にふれる場所、ドアのまわりなど人の通る場所も、犬が落ち着かないので避けましょう。

また、夏に直射日光が照りつけたり、エアコンの風が直接当たる場所は望ましくありません。逆に、冬には日当たりのよい温かな場所が理想的です。

● ハウスの掃除は飼い主の責任

犬は自分の生活するスペースを大切にします。たとえば、トイレシーツにおしっこをするときでも同じ場所には続けておしっこをしなかったり、寝るときに毛布が必要以上に乱れているのを嫌がったりします。

その一方で、遊んだおもちゃがそのままになっていたり、抜けた毛だらけのクッションで寝たりします。そのまま掃除をしなければ見た目だけでなく、衛生的にも問題が出てきます。目ヤニや鼻水がひどくなったり、皮膚の弱い犬の場合はアトピーのようにかぶれてしまうこともあります。

「犬は自分がいる場所をきれいに管理しようとしますが、掃除することはできません。愛犬がいつでも清潔な環境で過ごせるように、サークルやハウスの中は飼い主が定期的に掃除をしてあげましょう」

■■留守番は少しずつ慣らして

犬は群れで暮らしてきた動物なので、留守番などで誰もいない場所においていかれると心細い気持ちになります。ストレスがたまって、分離不安になってしまうこともあります。

「だからといって、いつまでも犬と一緒にいることはできませんし、過保護になってしまいます。

『犬が分離不安になってしまう一番の原因が飼い主の甘やかしすぎだった』という話もよく聞きます。

留守番に慣らせるには、最初に短時間の外出からはじめて、だんだんと外出時間を長くしてみるとよいでしょう」

留守番をさせるという行為は、犬の自立心を育成することにも役立ちます。トレーニングを続ければ、やがて、犬は一匹でいることに慣れてきますし、飼い主がかならず帰ってきてくれることも学習するようになります。

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