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犬の病気

■■おかしいと感じたらすぐに動物病院へ

人は体調が悪くなれば、自分で病院に行くことができますが、犬は具合が悪くても、自分の意思で病院へ行くことはできません。飼い主が犬の調子が悪いことに気がついて、治療をサポートしてあげる必要があります。

急に具合が悪くなる場合もあれば、よく見ていなければわからないようなサインもあります。病気の発見が遅れると致命的になってしまうこともありますので、様子がおかしいと思ったらすぐに動物病院に連れて行きましょう。

「犬は我慢強い動物なので、体調が悪いことをかくしてしまう場合もあります。日頃から観察しておくことがとても大切です」

ウンチやおしっこに異常があって病院に行くときには、その「異常のあるウンチやおしっこ」を少量とって、一緒に持って行きましょう。

● 病院に慣れておくことも大切

体調が悪いと犬も神経質になるので、動物病院に行くことを嫌がることもあります。病院にはほかの犬も集まっているので、それも神経質になる原因です。

犬が健康なときにワクチン接種などで病院の雰囲気にならしておくと、いざというときでもストレスにならずに病院に連れて行くことができます。

「かかりつけの獣医さんに、名前を呼んでもらったり、やさしくなでてもらうなど、病院の雰囲気に慣れるための協力をしてもらいましょう。そうすれば、病気やケガのときにもスムーズに治療ができます」

■■子犬の段階では遺伝病はわからない

必ずしもすべての犬が健康に生まれてくるわけではありません。両親が持っていた病気が受け継がれてしまったり、家系同士の血があわなかった結果、生まれてきた子犬に先天性の遺伝病が発病することもあります。

「ペットショップやブリーダーから子犬を購入するとき、誰もが健康な子犬を手に入れたいと考えるはずです。しかし、このような病気は子犬の段階に見た目だけではまったくわかりません」

胎児の奇形以外、これらの病気は成長の過程で発病することが多いので、成犬になってはじめてわかる病気もあります。生まれ持った遺伝病という持病はいつ発病するかわからないものなのです。

・特定の犬種が生まれ持っていることの多い病気

特定の犬種が生まれ持っていることの多い病気

● 遺伝病の予防には親犬の情報を集める

子犬を見ても病気かどうかはわかりませんので、その犬の家系に病気を持っていた犬がいたかを調べる必要があります。ペットショップでは親犬からはなされてしまっているので、家系の情報を聞くことはまず不可能だと考えられます。

「信頼できるブリーダーなら、親犬や、兄弟犬を見せてくれます。そうやって情報を集めるのが、一番効果的です」

● 人気犬種に多い先天性の奇形

ファッションに流行があるように、犬種にも流行があります。最近はダックスフンドやチワワ、プードルなどの小型犬に人気があります。しかし、そのような流行があると、「人気がある犬種はよく売れるから」と、遺伝や血統などをしっかり考えないで交配をする悪徳ブリーダーが出てきます。

人気のチワワやプードルも小さいほうがかわいくて売れやすいからと、無理な品種改良をしたり、子犬のときに十分な栄養を与えないなどの許せない行為が後を絶ちません。

「その結果、脳や心臓の病気を発病したり、膝蓋骨脱臼という関節の病気にかかってしまう小型犬がたくさんいます。また、奇形になってしまったり、売れずに捨てられてしまう犬もいます」

人はもう一度、冷静に自分たちがしていることの意味を、考えてみる必要があるのではないでしょうか。

■■日本の気候にあわないと皮膚病に!?

日本の気候は高温多湿なだけでなく四季もあるため、夏の不快なまでの蒸し暑さから、冬の乾燥した寒さまで、まさに同じ国とは思えない幅広さです。湿度の低い国や、年中気候の安定している国が原産の犬種は、日本の気候があわなくて皮膚病にかかってしまうことがあります。

「たとえば、人気のあるシーズーの場合、高山気候の地帯に生息するラサ・アプソや、亜熱帯冬季少雨気候の地帯に住むペキニーズが祖先犬なので、日本で飼うと、どうしても皮膚にトラブルが発生しやすくなります。

病気を予防するためにも、飼い主は自分が飼っている犬種の原産国や弱点を知っておきましょう」

■■毛包虫症にかかった短毛犬は繁殖に注意を

短毛種やテリア種に発症例の多い皮膚病に、ニキビダニと呼ばれる毛包虫症があります。通常、ニキビダニは犬の毛穴に常駐しています。ところが、このダニが異常発生すると毛包虫症を発症します。

この病気は完治までに長時間かかるケースが多く、しかも感染経路がまだはっきりわかっていません。同じ場所にいる同犬種でも、発症する犬と発症しない犬がいます。発症すると毛が抜けて、皮膚が黒ずんで厚ぼったくなりますが、かゆみはあまりないようです。

「毛包虫症は、最近では『遺伝的な要素が発症のきっかけになっている』という説が有力です。毛包虫症を発症したことのある犬は、繁殖をしないほうがよいでしょう」

■■注意したい寄生虫ズーノーシス

犬の皮膚に寄生している虫の中で人に被害を与えるものをズーノーシス(人獣共通感染症)といいます。エキノコックス症やQ熱、オウム病などがマスコミで取り上げられたこともあり、日本全国で関心が高まっています。

「人や犬をズーノーシスから守るためにも一番大切なことは、私たちがこれらの病気に対する正しい知識を持つことです」

■■注意したい体調不良

こういう症状が見られたら要注意!

病気の症状は一例であり、似た症状だからといって、ここで記載している病気とは限りません。体の不調に気づいたら、絶対に自分で判断せず、獣医に相談しましょう。

目を痛がり、涙がでる
角膜炎
点眼薬による治療、角膜手術などで治療
よろけて、よく物にぶつかるなど
鼻炎
ウィルス感染やアレルギーなど原因は様々。まずは原因を知る必要がある
お尻を気にして地面にこする
肛門嚢炎
定期的に肛門嚢をしぼると予防になる。獣医師がしぼる方法を習えば家庭でも行える
尿道から分泌物、膿などがでる
前立腺炎
細菌感染が原因の場合が多い。抗生物質の投与や手術が必要
水など多く飲み、尿をする回数も多くなる。元気がなく食欲がない
子宮蓄膿症
子宮卵巣の摘出が必要になることも
尿が頻繁になったり、尿をしづらそうにしている
膀胱炎
抗生物質の投与で治療。手術が必要になることも
急に元気や食欲がなくなり嘔吐する
腎不全、急性膵炎
急性膵炎は肥満の犬に多い
慢性的に食事の消化が悪くなる
膵外分泌不全
日々の食事を消化のしやすいものに
食事の量が増えたり、逆に体重が減少する
糖尿病
インスリン療法が必要
くしゃみ、鼻水をよくする
犬ジステンパー
ジステンパーウイルスワクチンで 予防可能
発熱
犬伝染性肝炎
アデノウイルス2型ワクチンで予防可能
食欲不振、嘔吐、下痢
回虫症
子犬の大半は回虫がいる。駆虫を行おう
体重が減少したり、すぐに疲れる
犬糸状虫症(フィラリア症)
飲み薬を飲ませる
後肢をひきずる、歩行ができない
骨盤骨折
原因の多くが事故
歩行が困難
股異形成(股関節形成異常)
大型犬に見られる、成長にともない股関節の発育が正常についてゆけないことにより起こる異常で、手術が必要なことが多い
寒がったり、落ちつきがない
免疫介在性溶血性貧血
症状に気づいたら病院へ行き診察を
粘膜が蒼白になる
ハインツ小体性溶血性貧血
タマネギを食べることで起こることがある
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