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犬にとって食事とは

■■食事を与えるという責任

人のペットとして飼われている犬は、自分で獲物を捕まえることができません。ですから、ボスである飼い主が必ず食事を与えなければなりません。

「人も犬も、1、2回食事をしなかったからといって、死んでしまうことはありません。

しかし、その犬にあった内容の食事を、正しい回数できちんと定期的に与えることが、犬を飼うということの中で、最も責任を持つべきことなのです」

■■食事から得られる安心感と満足感

野生動物だった頃、犬は群れを作って狩りをすることで獲物を捕らえていました。狩りに成功すれば食事にありつけたでしょうし、狩りに失敗すれば空腹で辛い思いをする日もあったはずです。

「衣食住の中で、犬にとって一番大事なことが食事です。私たちがご飯をお腹いっぱいに食べると幸せな気持ちになるように、犬も食べることで幸せを感じているのです。

食事を与えられることで、ボス(飼い主)に守られているという安心感と満足感が生まれてきます」

食事の準備をしはじめると、食器の触れ合う音やフードを入れる音で、犬の瞳はキラキラと輝きはじめます。犬は食事が楽しみで仕方がないのです。

■■楽しい食事にするために

かつて、食事をするために、獲物を捕まえようと走り回っていた犬は「運動でエネルギーを消費してお腹がすく ⇒ 食事でエネルギーを補給する」というサイクルを通じて、健康のバランスを保っていました。

しかし、ペットとして飼われている犬は、人と一緒に暮らしているとどうしても運動が不足してしまうケースが多くなっているようです。

「散歩が少ないことなどが原因でエネルギーの消費が落ち込み、食事に関心を持たなくなってしまう犬が増えています。

犬にとって食事は必要不可欠なことです。適度な運動をさせてあげることで、食事を一番の楽しみにしてあげたいですね」

■■食欲は健康のバロメーター

毎日、食事の時間になると、よだれを垂らしながら飼い主を見つめ、早く食べたいばかりに要求する芸も必死にこなし、嬉しそうに食事を食べていた愛犬が、食事を食べなくなってしまったら。誰でも心配になってしまいます。喜んで食事をする犬の姿は、まさに健康そのものなのです。

「病気で食欲が落ちていたり、その犬にあった食事を与えていないと、せっかくの楽しい食事の時間が辛い時間になってしまいます。

愛犬の命を預かっている立場なのですから健康のバロメーターである食事の管理を怠ってはいけません。たかが食事などと思わないで、きちんと管理しましょう」

本来であれば犬に幸せな気持ちを与えるはずの食事が、その犬にあっていない場合、下痢をしたり、皮膚が荒れたり、からだに異常が出てしまうことがあります。食事が不健康の原因になってしまうのです。

● 食欲は健康回復の秘訣

犬が病気にかかったり、ケガをした場合、その種類や部位によっても異なりますが、病後、術後の回復には食欲が大いに関連しています。

たとえば、同じ時期に同じ病気にかかった同じ犬種の2匹がいたと仮定します。その2匹が、病中でも食事を与えれば自分でしっかりと食べる犬と、食事を与えても食べようとしない犬だったとしたら、回復のスピードには明らかに差が出てくるはずです。

「食欲があればそれだけたくさんの栄養を補給することができます。病気やケガの回復も早く、長生きをすることができます」

● 食事の変化による犬の現代病

少し前までは、人の残飯を食べていた犬も、ドッグフードが一般的になるにつれて、その食生活も大きく変わりました。

犬の健康に配慮をするなどドッグフードの質も向上しました。栄養状況が大きく改善された結果、犬も長生きになりました。以前は7歳にも満たなかった犬の平均寿命ですが、最近では12~15歳にまでのびています。もちろん、食生活の向上のほかにも、医療の発達や住環境の変化も貢献しています。

「でも、その一方で、運動不足や食べ過ぎが原因の肥満も増えています。人の世界でメタボリック症候群が問題になっているように、犬の世界でも肥満という現代病が問題になっています。食事を食べないのも問題ですが、必要以上に食事を与えないことも大切です」

■■「人と同じ」は大きな間違い

犬がかわいいからといって、自分が食べている食事を手渡したり、お皿のまま犬に与える人がいます。これは大きな間違いです。人と犬は違う生き物ですから、当然食べるものも異なります。

人が美味しいと感じた記憶をいつまでも覚えているように、犬も一度、美味しい食事を与えてしまうと「次も美味しい食事がもらえる」と考えるようになります。たった一度の気まぐれな行為が、わがままな行動のきっかけとなってしまうのです。

「一度でも人の食べている食事を直接与えてしまうと、その『美味しい』という記憶が残って、人の食事を毎回ねだるようになります。

いつもの食事を食べなくなってしまうこともあります。そんなときは、食事を変えないで、そのまま与えて続けてください」

● 愛があるなら、責任のある食事管理を

塩分の取りすぎは犬の腎臓に負担をかけてしまうので、長い目で見た場合、犬の健康にも悪い影響を与えることになります。食品は味付けをしないで、できるだけ素材のまま与えるようにしましょう。

「犬という動物である以上、人と同じ味付けの料理を食べさせるべきではありません。人の食事を与えないのは、かわいそうなことではありません。愛情があるのなら、責任を持った食事管理を心がけましょう」

人とは別の食器を犬用に用意して、食事の時間を人よりも後にずらすことも、しっかり守りましょう。

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