TOP > 犬の飼い方 > 犬を飼う心がまえ

犬を飼う心がまえ

■■まずはしっかり世話の分担を

まず、犬を飼うことに家族みんなが責任を持つようにしましょう。

子供に欲しいとせがまれたから犬を飼いはじめたけど、いまでは私ばかりが世話をしている、というお母さんの声をよく聞きます。どうしても犬の世話がお母さんひとりの負担になっていることが多いようです。

「犬は家族の一員になるわけですから、犬の一生を家族全員で世話をする姿勢がとても大切です。犬を飼う前にしっかりと家族で世話の分担について話し合って、みんなが責任を持つようにしましょう」

■■犬と一緒にいる時間を作ろう

犬は物事を学習することのできる動物です。もちろん、犬種や個体で学習のスピードに差はありますが、教えれば教えただけ、さまざまなことをきちんとしつけることができます。そのためにも、犬と一緒に過ごせる時間をしっかり作るようにしましょう。

「子犬には『トイレの場所』『自分の居場所』『人との遊びかた』『号令の聞きわけ』『イヌ同士の社交性』など、学ばなければいけないことがたくさんあります。それだけに子犬の頃の過ごしかたがとても重要なのです。

これらのしつけの大半を、生後数ヶ月という幼少期の短い期間で習得していきます。上手に覚えさせるためには、人がしっかり誘導することが必要です」

成犬になってからも、病院やトリミングなどに連れて行く時間が必要です。ひとつひとつは些細な時間かもしれませんが、それぞれが結果として犬の一生を左右する大切な時間になるのです。

■■犬の居場所をつくる

犬には自分の居場所が必要です。とくに室内で犬を飼う場合には、犬を飼う前に自分の家に犬を飼うのに十分な、ゆとりのあるスペースが確保できているかよく考えましょう。

犬種によっても異なりますが、犬のからだの大きさの5倍~10倍ほどのスペースを設けることができれば十分です。

「犬を飼うときには、ハウスの置く場所など、家の中のことばかりが気になりがちです。ただ、忘れてはいけないのが、猫とは異なり犬には運動が必要ですので、自宅の近くに運動や散歩のできる場所があるかどうかも確認しておきましょう」

■■犬種を選ぶときの注意

たくさんの種類の中から、自分にあった犬種を選ぶときには注意が必要です。飼ってから「こんなに運動する犬だとは思わなかった」「なんでこんなに吠えるんだろう」などといったことにならないように、しっかりと検討しましょう。

「犬のからだの大きさと運動量や鳴き声は比例するわけではありません。都会に住んでいる場合、小型犬のほうが飼いやすいと思う人も多いと思います。

でも、小型犬でも猟犬として活躍していた犬種は運動量が豊富ですし、小型犬でも吠えやすい犬種もいます。このような点も、飼う前にしっかり調べておきましょう」

体毛のお手入れについても注意しましょう。毛の長い犬種(長毛犬種)によっては、定期的に毛のお手入れ(トリミング)が必要になります。反対に毛の短い犬種は、トリミングは必要ないかもしれませんが、長毛犬種にくらべて毛が抜けやすい傾向があります。

■■犬が使うものをそろえよう

衛生面からも犬と人が使うものはしっかりわけましょう。食器、水飲み器、ドッグフード、ミルク、シーツ、ハウスなどは犬専用のものを用意するようにしましょう。

「犬を飼うときには、子犬を手に入れる人がほとんどだと思います。幼少期の犬は体温調整が十分にできません。寒い季節の場合、本来であればすぐそばにいて温めてくれる母犬がいませんので、ホットマットや毛布などの補助用品も必要になります。また、暑い季節には、直接風があたらないように気をつけながらエアコンをつけてあげたり、冷たい水を入れたペットボトルにタオルを巻きつけて与えるようにしましょう。幼少期の犬は、寄りかかれる感触があると、母犬を思い出して安心します」

ブラシ・シャンプー・爪きりなど、お手入れの道具も忘れないようにしましょう。とくに毛の長い犬種は、小さい頃からお手入れに慣れさせる必要がありますので、しっかりと用意しておきましょう。

毛のお手入れの道具にはピンブラシ・スリッカーブラシ・ラバーブラシ・コームなど、たくさんの種類があります。これらの道具は毛の質や目的によって使いわけますので、犬にあったものを用意するようにしましょう。

■■迎え入れるときには落ち着いて

いよいよ待ちに待った新しい家族が増える日です。準備もすでに万端。「かわいい犬との新しく楽しい生活がはじまる!一緒に楽しく遊んであげよう」と家族みんながうれしさを抑えきれません。でも、一度深呼吸をして、ちょっと落ち着いて考えてみましょう。

「犬は大好きなお父さんや、お母さん、兄弟などの家族と別れて、家にやって来てくれます。新しい環境につれて来られて、不安な気持ちでいっぱいのはずです。そんなときに人にちやほやされてしまうと、犬は疲れて弱ってしまいます。ですから、犬が来たらハウスに入れて、その日は静かにしてあげましょう」

また、新しい環境につれて来られた犬は、寂しくて夜鳴きをする場合があります。しかし、ここで声をかけてしまうと、犬は「鳴けばかまってもらえる」と間違ったことを学習してしまいます。かわいそうかもしれませんが、当初は夜鳴きをしても、そのまま我慢をして放っておきましょう。

■■近隣とトラブルにならないために

犬の好きな人、猫が好きな人、小鳥や金魚が好きな人、世の中にはさまざまな好き嫌いがあります。

「飼い主にとっては何とも思わない行為でも、犬が嫌いな人にとっては不快に感じることもあるものです。このことが認識できていないと、近隣とのトラブルが発生する可能性があります」

犬を飼いはじめるときには、隣近所にあらかじめあいさつをして伝えておくことはもちろん、飼いはじめてからも他人に迷惑のかからないように、しっかりマナーをしつけるようにしましょう。

人と犬が共存するためには、犬が嫌いな人への思いやりも忘れないことが大切です。

そしてなにより、繰り返しになりますが、犬は家族の一員です。決して、おもちゃなどではありません。愛犬と心の絆を育んでいってください(『人と犬の心の絆』参照)

最新ニュース
Life style
Copyright(c)Life style.All Rights